よくある質問(FAQ)

こちらでは、よくある質問と回答を掲載しています。

【質問】 研究グラント編

Q1. HFSPが考える「学際性」とは何ですか。

Q2. 「国内の学際性」とは何ですか。

Q3. 申請が不適格と判断される理由にはどのようなものがありますか。

Q4. その他には、どのような理由がありますか。

Q5. 研究チームを編成する際は、どのような点に留意するべきですか(研究者「後付け」回避など)。

Q6. 独立した地位とは何ですか。

Q7. 営利企業に所属する者でも応募できますか。


※上記以外の研究グラントに関するFAQにつきましては、HFSPOのホームページに掲載されていますので、併せてご利用下さい。



【質問】 長期フェローシップ、学際的フェローシップ編

Q1. 審査の基準を教えてください。

Q2. 申請が不適格と判断される理由には、どのようなものがありますか。

Q3. HFSPO非加盟国の出身者でも、長期フェローシップまたは学際的フェローシップに応募することはできますか。

Q4. 他の助成支援を受けている者が、長期フェローシップまたは学際的フェローシップに応募できますか。


※上記以外のフェローシップに関するFAQにつきましては、HFSPOのホームページに掲載されていますので、併せてご利用下さい。



【回答】 研究グラント編

Q1. HFSPが考える「学際性」とは何ですか。

A1. HFSPでは、生物学者が他分野(化学、物理学、数学、先端生物情報学、コンピュータサイエンス、ナノサイエンス、工学など)の科学者と共同で研究に取り組むプロジェクトを「学際性がある」と見なしています。 しかし、学際性の概念は急速に進化していることに注意してください。2年前に重要なブレークスルーをもたらした画期的な組み合わせも、すでに一般的な慣行として、その分野に定着している場合は、もはや高い評価を得ることはできません。 構造生物学と機能解析の組み合わせ、共焦点画像の発生生物学や細胞生物学への応用などはその良い例です。 以前は共焦点顕微鏡を設計・実装し、画像を処理するためには、その分野の専門家と協力することが不可欠でした。 しかし、現在はそうしたスキルの多くを手軽に(通常は商用サービスの形で)利用できるようになっています。 特に神経生物学や免疫学の領域には、すでに生物情報学の「ルーチン」が取り込まれるようになっており、いずれは演算にも最先端の科学が用いられるようになるでしょう。 つまり、「既製」のツールを利用するだけでは、審査委員会がそのプロジェクトを真に学際的なものと見なす根拠にはならないのです。

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Q2. 「国内の学際性」とは何ですか。

A2. 国内で学際的な協力関係を構築していると見なされるためには、まったく異なる分野の研究者を集めて、これまでにないプロジェクトを提案する必要があります。 カエルの Wntシグナルに取り組んでいる研究室が、マウス、ショウジョウバエ、細胞株などの Wntシグナルに取り組んでいる近郊の研究 室と連携するプロジェクトは、学際的とは見なされません。 これらのグループがプロジェクトに参加することはできますが、支給額の算定上は 1人と見なされます。 生物学コンポーネントの一環として、両方のシステムを使用するという場合は、ポスドク研究員を 1人雇って、各研究室のメンバーが、システムの使い方を教えるのがよいでしょう。 これまでの経験からいって、事実上同じジャーナルに研究成果を発表しているチームの研究を、審査委員会が「学際的な共同研究」と見なす可能性はほとんどありません。 国内で学際的な共同研究を実現していると認められ、1.5人分の助成を受けるためには、これまでにない共同研究プロジェクトを提案する必要があります。 HFSPは学際的な研究を奨励していますが、その時点で実施されている共同研究は支援の対象とはなりません。 いずれにしても、他国の研究者をチームに含めることは必須です。

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Q3. 申請が不適格と判断される理由にはどのようなものがありますか。

A3. 主な不採択理由は次の通りです。
・ メンバーの専門分野が非常に似通っている。メンバー全員が伝統的な生命科学分野の研究者である。
・ 医薬品開発やスクリーニングを主眼としている。
・ 基礎生物学の問題を解明することではなく、臨床研究に重点が置かれている。
・ 応用研究(食品科学、畜産学、林学など)を目的としている。あるいは、生態系に関する漠然とした問題(公害など)を研究テーマとしている。
・ トランスクリプトーム、プロテオーム等(「-omics」というプロジェクト)で、技術的な問題や分析の難易度がほとんど考慮されていない。
・ その時点で実施されている共同研究を引き継ぐものであることが明らかである。
・ 基礎生物学研究にとっての意義がほとんどない。

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Q4. その他には、どのような理由がありますか。

A4. 申請のレベルは高く、他の助成プログラムであれば、必ず支援を得ることができるような優れたものが多数ありました。 選定委員会の厳しい審査を通過したものは特にそうです。 しかし、HFSPは革新的で学際的な研究を支援することを使命としているため、多くのプロジェクトが不採択となりました。 主な理由は次の通りです。 i.)プロジェクトの内容が、その時点で実施されている研究の延長線上にあり、多くの場合、世界中の研究所で用いられているようなアプローチを採用している(独創的でない)、 ii.)メンバーの専門分野が似通っており(全員が神経生物学者、構造生物学者、発生生物学者など)、分野の組み合わせに新規性がない。 したがって、研究グラントの条件である学際性を満たしていない。

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Q5. 研究チームを編成する際は、どのような点に留意するべきですか(研究者「後付け」回避など)。

A5. 審査では、有効な共同研究体制が組まれているかどうかが特に重視されるため、出来る限り強力なチームを作り、メンバーの多様な専門能力を最大限に活用するようにしてください。 基本的な応募要件(特に革新性、学際性、国際性)を満たしている場合は、科学的観点から見たプロジェクトの質が、唯一の判断材料となります。 プロジェクトを実施するために必要不可欠である場合を除いて、i. 居住地、ii. 専門分野、iii (本人または所属機関の)知名度を理由に、パートナーを加えることは避けるべきです。 「後付け(add-on)」は容易に見抜かれることに留意してください(「・・・4人目のパートナーはバイオコンピューティングの専門家で、その他のグループの成果を分析する役割を果たします」と記載されているが、具体的な手法が記載されていない。 大陸間の協力を実現する目的以外に、そのパートナーが参加する理由がないなど)。 たとえグラントを獲得したとしても、後付けされたパートナーをチームに統合することは難しく、研究代表者はプロジェクトの推進に苦労することになるでしょう(チームの一員であるという意識がない。パートナーが著名な研究者である場合は、本人が多忙で、ポスドクに任せきりになるなど)。 国内で学際的な共同研究を実施するプロジェクトの場合は、すべてのパートナーが学際チームに分析サンプルを提供するだけでなく、実質的にプロジェクトに貢献していることが必要です。

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Q6. 独立した地位とは何ですか。

A6. 通常は「准教授」、「講師」、「助教」、またはそれと同等の身分を指します。 申請者に独立した研究を実施する能力があり、HFSPが提供する資金を自身で管理できることを証明する文書の提出を、部門長に要請する場合があります。 所属する研究室の日常の運営に全責任を負い、HFSPが提供する資金を自身で管理できることが応募資格となります。

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Q7. 営利企業に所属する者でも応募できますか。

A7. 申請者代表は非営利の学術機関に所属する者でなければなりません。 営利機関に所属する研究者の専門能力が、プロジェクトを実行するために必要不可欠である場合は、営利機関の研究者をチームメンバーに含めることもできますが、営利機関に所属するメンバーには、グラントの資金は提供されません。支給額を算定する際も、メンバーの数には含まれません。

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【回答】 長期フェローシップ、学際的フェローシップ編

Q1. 審査の基準を教えてください。

A1. 提案されたプロジェクトが、HFSPが支援する研究の科学的目的と合致しているかどうかを評価します。 審査の基準となるのは、申請者の経歴と実績、出版物の質、研究プロジェクトと提案された共同研究の科学的優秀性、および研究の方向性の転換度です。 審査においてはこれらの要素が等しく考慮され、募集要項に記載の審査基準に重み係数が適用されることはありません。 HFSPのフェローシップを授与されるのは、質の高い研究に対する実績と熱意を備えた傑出した研究者です。 選考段階では、申請者が現在何らかの助成を受けているか、または過去に受けたことがあるかも考慮されます。

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Q2. 申請が不適格と判断される理由には、どのようなものがありますか。

A2. 主な失格・不採択理由は次の通りです。
・ 過去の受入機関の研究指導者や共同研究者と、再度研究をすることを目的としている。
・ 筆頭執筆者となっている出版物がない。
・ 受入国に 12カ月を超えて居住したことがある。または受入機関で 12カ月を超えて勤務したことがある。
・ その他:すでに受入国に居住している。博士号を取得してから 3年が過ぎている。受入国で博士号を取得している。
・ プロジェクトの説明にまとまりがなく、目標設定があいまいで、実験計画が明瞭でない。
・ 科学的観点から見た失格理由で最も多かったのは、HFSPOの支援対象分野と合致していないというものでした(臨床研究に重点を置いたプロジェクト、医薬品開発につながる新たな化合物の探求を主眼とするプロジェクト、環境関連のプロジェクト、疾病や医薬品開発に関するプロジェクト、農業や生態系に関するプロジェクトなど)。

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Q3. HFSPO非加盟国の出身者でも、長期フェローシップまたは学際的フェローシップに応募することはできますか。

A3. できます。ただし、受入機関はHFSPO加盟国から選んでください。

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Q4. 他の助成支援を受けている者が、長期フェローシップまたは学際的フェローシップに応募できますか。

A4. フェローシップを認められた申請者は、HFSPOの長期フェローシップまたは学際的フェローシップと、ほかの組織が実施する有給のフェローシップや職(給与支援)を同時に得ることはできません。ただし、受入先(機関)が受給者の給与や研究費、旅費を補うことは認められます。 HFSPフェローは、受入機関での研究プロジェクトに専念しなければならず、HFSPOの同意なしに、他のいかなる有給活動も行うことはできません。

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