Short reports from the labs
“幾何学者”ニューロン |
スポットライトがスクリーン上に現れるやいなや、視線をそのスポットライトへ向けるように反復練習によってよく教え込まれた二匹のマカクザルを用いて、フランスとドイツの科学者は“幾何学者”ニューロンを脳内に確認した。この脳細胞は、自分の頭軸に対しての、ある物質の位置を計算することができるのである。およそ、2立方センチメーターの表面を覆うこの神経細胞軍は、二つの頭頂葉それぞれの、VIP(腹側内頭頂)領域として知られている皮質の深いみぞの中に位置している。
「皮質の中には、胴体、腕、脚の位置、そして体外部に位置する目印の位置さえを計算する情報処理中枢が存在するはずです。」とJean-Rene
DuhamelとWerner Graf(CNRS-College de France、フランス)はいう。
我々の眼の裏側で、水晶体はビデオカメラのようにイメージを知覚する。神経繊維はそれらのイメージを構成する点を脳の後方にある初期視覚領上へと投影する。“投影”という言葉は正しい言葉である。なぜなら、この視覚領上では、テレビのスクリーン上に表示されたビデオのイメージと同じように、絵を構成する点が水晶上と同じように、分布位置を占めるからである。
例えば、テーブルの上のグラスを掴むためにこの視覚地図を使用する際、我々の脳はそれを他の位置分布情報、我々の頭、体の位置、眼球孔での眼球の位置、をそれに組み合わせると推測されている。事実、グラスをみるために我々の眼が左、右、前へと向けられるならば、そのイメージは同じではない、すなわち視覚領の端、あるいはまん中にグラスは存在することになるであろう。我々の脳は正しい方向に手を導く前に、どこにグラスと比較して自分の口があるのかを決定するためにこのことを考慮に入れなければならないであろう。
この“幾何学者神経細胞”の電気的活性を定量することによって、研究者達は、それらのいくらかは頭と比較したときのその対象の位置にのみ依存した、対象の視覚刺激に反応することを観察した。しかしながら、他の神経細胞は眼の位置と比較したときの対象の位置を考慮にいれて対象にのみ反応する。この二つの極端な特異性の間で、彼等は中間的な広がりの活性をもった神経細胞を発見した。
知覚および行動感覚に関して、そのような霊長類動物から得られた結果は引き続きヒトにおいても確認されてきた。したがって、次のステップはヒトにおけるそれを同定することである。Werner
Grafはアメリカと日本のチームを含むヒューマン・フロンティア・プロジェクト“自覚的感覚の神経機構”のリーダーである。
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